オー・ヴェル・ア・ソア
「Au Ver à Soie、代々受け継がれてきた200年の歴史」
Au Ver à Soie (オー・ヴェル・ア・ソア)は200年もの間受け継がれてきた家族経営のフランス企業。1820年に創業され、フランス産シルクの名声により、とりわけオートクチュールの分野で発展してきました。

シルクの糸はすべて天然。繭から繊維を直接紡績しています。既存のシルクの中で最も光沢を放つのが特徴。
「弊社のシルクは200年以上前からフランスで丁寧に生産されています。最高品質のグレージュシルクがこの上ない光沢を授け、比較にならないほど柔らかくしなやかに仕上がります。」と語るのは、ブーシェ家の第5代目。
大半の競合他社が生産する糸とは対照的に、針へ通した時にねじれることなく、摩擦やひっぱりへの耐久性に優れています。あらゆる配慮の結晶として、このシルク糸は極めて高い品質を誇り、創作活動のスタンダードとみなされています。
AU VER A SOIE社の歴史
常に商業の中心地である続けるパリ。この都で生産されていない高級品が、地方で人気を博すことはありません。それゆえ1820年の創業時にAU VER A SOIE®の名のもと、サン=ドニ通りに拠点を構えたのは、当然のことでした。

1860年にAu Ver à Soie®は、2688色のラインナップおよび780色の縫い糸用ラインナップでソワ・ダルジェ®を発売。
Au Ver à Soie®はゴシック様式へ立ち還り、シルクとゴールドの典礼刺繍技術を復活させることに尽力するファッションデザイナーや、さらにはめざましい成功を収めていたシャルル・フレデリック・ウォルトなど、元祖のオートクチュールメゾンとも提携します。
2つの世界大戦、経済恐慌、火災を経験したにもかかわらず、家族経営企業Au Ver à Soieは強い意志と適応能力をもって時代を生き抜き、さらには絹分野でのスタンダードとして重要視されることに成功しました。
RMCパリ盆地手工業系中小企業賞を受賞し、リビングヘリテージ企業に認証されたことで、こうした努力が報われました。
「過去、現在、そして未来も、
AU VER A SOIE®は時代と文明、そして人間をつなぐ貴重な導きの糸として、絹糸を普及し続けていきます。」
お洗濯のアドバイス


ドライクリーニングを推奨します。
- 洗濯前に染織の安定性を確認してください。冷水または常温水に、シルクの一部を濡らします。白いコットンの布をシルクの上に置きます。その後、熱したアイロンを押し当てます。白い布へわずかな跡以外に色が移っていたら、アイテムを洗わないでください。
- シルクを水に浸したり、煮沸したり、漂白剤をかけることは絶対にしないでください。
- ご自身でシミ抜きを試すことは絶対にしないでください。絹糸(パステルカラーのみ)は、箔状の削り石けんや適した洗剤など、刺激の少ない製品を使用し、35℃以下の水で手洗いが可能です。低温のぬるま湯を毎回入れ替えながら、数回すすぎます。
- 水分を吸い取るために、清潔なタオルでアイテムを巻きます。タオルの中や湿気の多い環境にアイテムを放置することは絶対にしないでください。必要に応じて、太陽光や強い熱源から離れた風通しのよい場所で、全体的に均一かつわずかに湿った状態になるまで乾かします。
- シルクの面を裏にし、縫い目に強く押しつけることなく、低温でアイロンをかけます。スチームアイロンを使用したり、ところどころ濡らしたりしないでください。表側に軽くアイロンをかけて完成です。

注意:濃色(ダークマリン、ダークブラウン、鮮やかなレッド、グリーン、ヴァイオレット)は特に注意が必要です。染料の添加により染色されているため、シルクの吸収力にもかかわらず、「しっかりとした染色」を保証することができません。
シルク表記の国際グループでは、手洗いのシンボルを30~40℃であるべきと定義しています。繊細なシルクの特性を考慮し、リヨンにある国際絹業協会の技術研究委員会では、温度は35℃以下でなければならないと明記しています。
KER DE FRANCE